
「とても言葉では表すことのできない、不思議で、もっとも美しい音楽。それがモーツァルト」
7/22(水)大分での大分特別演奏会と7/24(金)福岡での第441回定期演奏会で九響とモーツァルトのピアノ協奏曲第24番を演奏する、今もっとも注目されているピアニストの一人である北村朋幹さん。メールインタビューを通していただいた北村さんからのメッセージをお届けします。
(C)TAKA MAYUMI
Q.今回、北村さんが九響と演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第24番の魅力・聴きどころとは?
A.ヨーロッパの、ひたすら灰色に続く冬の空が思い浮かぶような、なんとも言えない仄暗さと、そこにほんの一瞬だけ差し込む、柔らかくあたたかな長調の響き。
彼の協奏曲にはいつも、オーケストラとの個人的な”対話”があります。ひとりでスポットを浴びるのではなく、あちらこちらにあるソロの1つとして存在することで、大きな室内楽のように演奏ができるかもしれない、という期待は、演奏者として思う、この作品の大きな魅力です。
Q.古楽から現代音楽まで知る今のアーティストにとって、モーツァルトとはどのような存在ですか?
音楽を職業にすることは、何の理由もなく好きだったものに意味をもとめることにより、元々抱いていた純粋な愛のようなものを、自ら壊すことでもあります。それはとても苦しく、悲しいことです。
長い音楽人生を経たあとに、もしもまた、意味なんて全く必要なく音楽を愛することが出来るのなら、その時に傍にいてほしいのはモーツァルトの音楽かもしれません。
とても言葉では表すことのできない、不思議で、もっとも美しい音楽。
Q.北村さんと同じドイツに拠点を置く小林資典マエストロとの共演に期待することは?
本当に素晴らしい音楽家として、多くの同僚からお名前を伺っておりました。
前述のとおり、この作品には多くの対話が内在していて、対話というのはもちろん相手がいなくては成り立ちませんから、新しい場所でこの作品を演奏するのはいつも、とても楽しみなことなのです。
オペラという、まさに対話が溢れる世界で音楽と向き合い続けられているマエストロとご一緒する機会は、きっと充実した特別な時間になるだろうと思っております。
Q.公演を聴きにいらっしゃるお客様へのメッセージをどうぞ。
演奏というのは、いつ、どこで、誰とするかということで全く変わるため、二度として同じことは起こりません。そして、それを聴いてくださる方々も実は、演奏の一部なのです。
そう考えると、旅をして演奏をするという事は、なんだかとてもロマンティックなことですね。モーツァルト自身も旅する音楽家でした。
これまでにも幸せな共演の思い出のある九響の皆様と、その場にしか起こらない演奏ができることを、楽しみにしております。
[出演]
小林資典(指揮)
北村朋幹(ピアノ)
[演奏曲目]
モーツァルト/交響曲 第38番「プラハ」
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第24番
プーランク/組曲『牝鹿』
[公演情報]
▶︎大分特別演奏会
2026年7月22日(水) 開演:午後7時 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
https://www.kyukyo.or.jp/cms/16261
▶︎第441回定期演奏会
2026年7月24日(金) 開演:午後7時 アクロス福岡シンフォニーホール
https://www.kyukyo.or.jp/cms/16234
[九響オンラインチケット]
https://kyukyo-onlineticket.jp/performance-list.php?on=1
[北村朋幹さんプロフィール]
https://www.kajimotomusic.com/artists-projects/tomoki-kitamura/